デカールの段差消し「メカ・汎用編」

前回からの続きものです。段差についての基本的な説明は、前回のエントリーを読んでください。

紹介しているのは、あくまで「手軽に」の範囲で段差消しをする方法です。なので完全には消えてません。完全に消してるのは後半にあります(いわゆる研ぎ出しに近い、手間と時間を掛ける方法)。

試してみましたが選択肢が狭い

スプーンにCNDデカールを貼り付けて、いろいろな材料や塗装で段差が目立ちにくくなる方法を試しました。考える条件パターン数が多いので、良好だった結果だけ書いておいたほうが混乱がないと思います。簡単にまとめておきますが、後半に上記の全部の写真と解説があります。

 

共通して使用したエアブラシ用に希釈した塗料

 

クリア スーパークリアIII希釈済(クリア1:シンナー1.5)

つや消しクリア EXクリア(クリア1:シンナー1.5:フラットベースあらめ 1瓶)

△リキテックス バーニッシュ3種

リキテックスバーニッシュシリーズを使ったテストです。

 

商品名

●マット:パーマネントマットバーニッシュ
セミグロス:サテンバーニッシュ
グロス:ハイグロスバーニッシュ

 

光沢のある下地スプーンにCNDデカールを貼付け、その後、フチを中心に(前エントリー参照)液を塗布。乾燥後に模型用つや消しラッカークリアをエアブラシで吹きつけたものです。よく見えないと思いますが、結果はグロスを塗布したものが一番段差が目立たなくなりました。マットとセミグロスは、グロスに比べて筆目が目立つ感じです。

 

ですがここで問題が発生。どういう条件の時に起こってるのかわかりませんが、水性仕上げ材ということもあり、時々デカールの表面で液を弾くことがあります。なので、この液シリーズを使うのはやめました。弾かない時もあります。弾かなければ良好な結果が得られますが、よくわからない。

◎アクリジョン クリア

入手性も含めた「手軽」にできる段差消しで、推奨するのはGSIクレオス「アクリジョン」です。前回の「瞳デカール」編では、「つや消しクリアー」を使いましたが、その上に模型用ラッカーつや消しクリアーを吹き付ける場合、使う液はグロスのほうが良いようです。アクリジョンのクリアは、つや消しクリアーと同じく1:1で希釈して使用します。専用溶剤を使用します。

原液は粘りがあるので今回の工作には不向きでした。厳密ではないですが1:1で希釈します。濃すぎるより薄いほうが良いです。

こちらはデカールの上でも弾くことはなかったです。最初はフチに塗り、二回目に薄めにフチ+デカールの上に馴染ませるのが良いようです。あまり広げすぎると筆目が目立つので、フチに塗る時もサラッとすませます。

グロス仕上げは正攻法がいいかも

液やインク(オーバーコート含)によって透過度が違うことを考えると、重ねるのは、できるだけ同じ「液」を使って段差を消したほうがよいと考えています。当然手間はかかります。

 

下の写真は、CNDデカールを貼るところまでは同じで、そのあとは細吹きできるハンドピースを使って、先にフチが埋まるまでクリアを盛るように吹きつけた後に完全乾燥。1300番の布やすり(コバックスのオレンジ)をかけて段差を馴染ませて、グロスの状態で平滑になるまで濡れ肌塗装をしました。写真のグロスはそのまま吹きっぱなしです。マットのほうは、同じ工程までしたあとに、つや消しクリアーを上掛け塗装しています。

 

マットは上で紹介したように手軽かつ仕上がりのよい方法がありますが、グロスの方は液を塗ったところが結構目立ちますので、正攻法が良いかなといった具合です(一応写真を後半に載せてあります)。

 

結果一覧です

どれもよく凝視しないとわからない差異です。なおかつ大事な段差部分を上手く撮れませんでした。結果は上記にまとめてありますのでそちらをご覧ください。

リキテックスバーニッシュ補足

仕上がりはだいぶ違うのですが、筆塗りでテカテカグロスに仕上げたいという場合、リキテックスのハイグロスバーニッシュを塗りたくった状態もかなり光沢感があって良いと思います。筆で塗ったにしてはかなりムラが抑制できますし、テカリがすごく強いです。

一方のマット仕上げはというと、前述のリキテックス「パーマネントマットバーニッシュ」原液塗りが強力なつや消しになり、1/20-35フィギュアの肌のつや消しにはちょうど良かったです。塗装の上だと弾かないのですが。

まとめ

<グロス仕上げにしたい>

●正攻法が良い(クリア塗料で盛り上げ塗装→ヤスリ→クリア塗装)

 

<マット仕上げにしたい>

●あとでつや消しコーティングするとき→グロスの液剤を使う→つや消しクリア
●あとでつや消しコーティングしないとき→マットの液剤を使う

※後者はフレッシュパーツ(肌色など)におすすめ

  

以上です。