レーザープリンター用白トナーで自作デカール

プリンターメーカーでは、純正品以外のトナーやインク、用紙の使用を推奨しておりません。保証などが受けられなくなる可能性も高いことを留意の上ご使用ください。

白トナー,自作デカール

諸注意

試作業種向けの製品で、印刷業者への発注や、量産に移る前にテストとして使用することを想定しております。試作用途であり(主に解像度面で)製品レベルには達しておりません、あらかじめご了承ください。加えて、弊社のクリアデカールTH以外は推奨しておりませんので、他社用紙を使用する場合は必ずテストをお願い致します。

クリアデカールTH+レーザープリンター白トナー

トナーはRICOH SP C250L専用品です。ほかの機種では使用できません。危険ですので、移し替えようとか思わないでください。

また適合プリンターの供給がなくなった場合、白トナーも製造が終わる場合があります。あらかじめご了承ください。

 

MacOSX+イラストレーターCCで解説しておりますが、プリンターが動く環境であれば刷れます(サイズの設定などがわかりませんが)。

CMYKモードでデータを作れるソフトウェアが必要です。(例:Adobe Illustrator、Photoshopなど)。または黒一色(白一色)で使用する場合はほかソフトでも可。

まずはセットアップ編

最下段の手差しの設定以外は重要ではないので読み飛ばしてもOKです。

かなり省略しています。箱から出して固定テープなどを外した状態です。大きさの把握のための写真です。27kgあります。

A4のクリアファイルと比較。イメージとしては最近の小型A4インクジェットプリンターが3個分くらいの大きさです。

奥行き。

販売は直営オンラインショップのみで小売店では扱っておりません。弊社の近所の会社で製造されているという、いわゆるリサイクルトナーです。蛍光白と書いてありますが、間違いではありません。もちろんほかの白トナーも何種か実験しましたが、模型用としては白が薄く、定着に問題があるため、蛍光ホワイトを使用します。

弊社販売だけの特典。クリアデカールTHが30枚付属します。とりあえず慣れるまでは用紙をたくさん消費してしまうと思いますので、思い切って最初から付属させました。

で、使い方はというと、純正のKを抜いてに差しこむだけです。このプリンターはこのレバーから中のトナーにアクセスできます。

黒(K)を抜いて、

白を挿す。わかりにくいと思いますが、白丸が貼ってあるのが白トナーです(実際には蛍光白)。白丸は写真の下の方にあります。


黒は黒で差し替えで使いますので、捨てないで取っておきます。白が入っていた箱も黒の保管に使用しますので捨てないでください。

設置場所にこまる方向けに。エレクターの60cm x 60cmの範囲に収まります。耐荷重も問題なしです。

用紙は手差しトレイから差し込みます。印刷面(青い面)が下側に来るようにします。


おそらくオートフィーダー(中)でもできるのですが、ローラー部分にデカールのノリが付くと故障につながるため、手差しトレイ推奨です。


最初何枚かは黒いブラシの繊維みたいなものが付着するので普通紙で何枚かテストしたほうが良いです。印刷機の仕様っぽいです。

説明書にもあるけれど、失敗してしまいやすい部分についてです。本体から手差しトレイの用紙サイズを指定しないと、ハガキサイズが上手く吸い込まれないというか、印刷がずれてでてきます。メニュー画面からかならずユウビンハガキを指定しておきます。

いよいよ印刷編です!

ダウンロード
テストデータ
今回のエントリーで使用しているデータです
IllustratorCC
はがきサイズ用紙でそのまま印刷に使えるデータをアップロードしました。

※データ再配布禁止
※営利目的での再配布・販売禁止
※個人での利用に関しては制限ありません
testofcleardecalth2015.zip
zip ( 圧縮 ) ファイル 1.4 MB

テスト印刷用データを用意しました。以前のエントリーで使用したものをちょっと変更してあります。

サンプルデータ

白を印刷するには、K100で指定します

サンプルデータを利用して、オブジェクトのカラーをすべてをK100に変更。この状態で、

上の設定で印刷すると白単色で印刷されます。ポイントは、グレーの印刷方式。黒1色に指定します。

印刷すれば白のデカールの出来上がりです。乾燥時間が不要なため、即座に貼り付けられるのが魅力です。

解像度はレーザープリンターなのでそれなりです。K=(WH)しか使っていないため、網点も出ません。

同じ設定でトナーを黒に戻すと

当たり前ですが、K100%の黒いデカールのできあがりです。

もちろんフルカラーでも印刷できます

トナーCMYKのセットの状態で、テストデータを印刷します

フルカラーで出したいので、印刷品質CMYK、グレー印刷方式はCMYK4色にします。

印刷した状態。

解像度はプリンターの性能によるため、あまり綺麗とは言えませんが、離れてみれば中間色も綺麗に見えます。

が、もちろんですが、白は印刷されません。

ここからは応用編です 瞳デカールを作りたいときなど

プリンターの仕様で、カラーの下に白を入れることができません。元の用途を考えると、黒の上にCMYをのせる必要がないので、当然なのですが、別刷りすればあとは貼るときに2枚貼ればOKです。

左の画像について。龍はCMYで作成。同じ龍をK100%で隣に並べて印刷すると、同じ用紙に白と、CMYで作られた龍が印刷されます。あとは、白を先に対象物に貼って、上にカラーの龍を同じ位置に貼れば暗色の上でも発色します。

※白い対象物に貼りたい場合はこの限りではありません


右の画像は、同じデータで、トナーを黒に入れ替えて印刷したものです。

ちょっとここで問題が

白と黒は同時に出せないのかという疑問ですが、出せません。

黒の代替として理論上はCMYを100%ずつにすれば出そうなところですが、黒に結構近い青みがかったグレーっぽい色ででます。

なぜこの話になるかというと、左はKトナー時。右は白トナー時です。同じデータを使用しています。白とカラーを同時に出せれば用紙が1枚で済むところですが、CMYだけでは濃い色の表現が苦手なようで、左と右のデカールを組み合わせて(つまり2枚に印刷)使用したほうが良さそうです。

この赤丸同士を重ねて、貼ることで、白を下に刷れない問題を解決します。薄いデカール用紙なので、あまり厚みは気になりません。2枚重ねで、市販のデカールと同じくらいになります。

蛍光の可能性とやら

蛍光ホワイトの他に候補になる白は3つくらい、プリンターも3つくらいあったのですが、A4サイズに収まり、なおかつ白濃度と、クリアデカールTHへの定着性、市場価格を考えるとRICOH SP C250L以外に選択肢がなかったのですが、蛍光白ということは、紫外線ランプに反応するわけです。

UVランプを照射した状態で撮った写真。可能性!

それと、まだ実験中ですが、CMYKのKの%を調整すると、Cの下にWHが入れられるような入れられないような。コントロールできていません。

モニターと出てくるものがまったく違うので、ちょっと考えものですが、研究の価値ありそうです。

貼付けについて

デカール印刷後は、各自で柄の周囲をハサミで切り抜いて使用します。あとは通常のシルクスクリーン印刷のデカールとほぼ変わりません。


クリアデカールTHに印刷した場合に限りますが、印刷面はかなり頑丈です。SIJ印刷デカールよりも頑丈です。クリアデカールTHは極薄のため、段差にも馴染み、デカール添加剤(マークソフターではなくマークセッター推奨)を塗布すれば曲面にも馴染みます。白ボディーに限定すれば痛車風デカールなどイラストの印刷にも適しています。


上乗せのクリアはGSIクレオス「GXクリア(スーパークリアIII)」推奨ですが、SIJ印刷デカールほど気を使わなくても丈夫です。

ちょっとピンチ&大事なこととお願い

業務用トナー(白とか)をA3プリンター用しか作らなくなる方向にシフトしつつあるということで、かなり気になっています。Tシャツとかに使用する業者がほとんどのため、A4プリンタータイプは需要がかなり低いと。。。ピンチです。模型業界にはいっぱいあるのに。

 

A3プリンターは、ほぼ2倍の大きさで、ちょっと個人の部屋には大きすぎるのでA4用がなくなってしまうと、本体もトナーももっと高価になってしまいます。なので、A4タイプが需要があるということを、PRせねばならず。

 

個人で使用する模型用としてはA4がベストと思っています。もし原稿で使っているプリンターからの買い替えなどをご検討の方は導入を考えていただけますと幸いです。

追記:容量はA4印字2000枚【A4に約980文字(MS明朝10.5pt)=画像面積比5%】ということです。数人でシェアするのが良さそうですね。

SIJ印刷(hiqprint)とC250Lの比較

ハイキュープリントの方でSIJ印刷のサンプルを申し込めます。同じデータを使って、両機で印刷したデータをスキャンしました。スキャナなので中で光が入り、透けて若干色が淡くなっております。未調整です。

SIJ印刷見本。ハガキサイズを拡大したものです。

C250Lで印刷したもの(白トナー非搭載)。ハガキサイズを拡大したものです。斜線が目立ちますので試作レベル。ですが、離れて見る分にはいいかと思います。

レーザープリンターを長く使うためにお願い

レーザープリンターに使用されている”感光体”は、使わない期間が長いと

劣化したり、ヒビ割れたりすることがございます。

そのため定期的に使用(回転させる)することで劣化スピードを緩めることができます。


RICOH SP C250Lも例外ではありませんが、

C250Lは小型化のために、感光体とトナーが一体化しております。


そのため、毎色ごとに感光体が付属しております。

サイトより説明書リンク

大型モデルではサポート販売されている感光体をユーザーが取り替えることができますが、

C250Lは一体化しているため、使わないでおくとトナーと感光体が一緒にダメになります。


そのため、定期的に使用することをオススメ致します。デカール用紙に印刷する必要はありませんので、4色+白トナーを使って1ヶ月に1度はテスト印刷をお願い致します。


一体化のために感光体だけを取り替えることができないため、ご協力願えますと幸いです。